【やはり人気騎手の宿命なのでしょうか?】
競馬界のレジェンド、天才・武豊騎手は2017年8月31日の時点でJRA通算3918勝を挙げているようです。
今後、この記録を破ることは不可能なのではないかと思えるような数字です。

また、名手の勲章とも言うべきGⅠ勝利数は2013年11月17日、トーセンラー騎乗によるマイルチャンピオンシップ制覇で、GI競走100勝 (地方交流、海外含む) を達成しました。
GⅠレース100勝の際にはメディアでも大きく取り上げられ、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
その後もJRAのレースでは2015年フェブラリーSをコパノリッキーで勝ち、2016年は天皇賞・春とジャパンカップ、そして2017年は大阪杯と天皇賞・春をいずれもキタサンブラックで勝利しており
先日は韓国・ソウル競馬場で行われたコリアスプリントでグレイスフルリープに騎乗し、勝利。
国内外のGⅠ勝利数を着々と積み重ねています。
そんな、名騎手の勲章ともいえるGⅠ勝利数ですが、武豊騎手のJRAのみでのGⅠ勝利数をご存じでしょうか。
武豊騎手のオフィシャルサイトhttp://www.yutaka-take.com/ に中央競馬でのGⅠを勝利したレースの記録が掲載されているのですが、
その数を数えてみたところ73の勝利したレースを確認できました。(2017.8.31現在)

初GⅠ制覇となった1988年の菊花賞スーパークリークに始まり、出遅れての勝利となった1989年の桜花賞シャダイカグラ、その後もイナリワン、オグリキャップ、メジロマックイーンなど数々の名馬達
近年ではディープインパクト、ウオッカ、キタサンブラックなどがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。
そんな輝かしいJRA・GⅠレース73勝を人気別に分類してみたところ次のような結果となりました。
1番人気-45勝 2番人気-14勝 3番人気-6勝 4番人気-8勝 5番人気以下-0勝

つまり、武豊騎手は5番人以下での勝利が1度もありません。
これは強い馬をしっかりと勝たせているという点で素晴らしいことですが、ことJRAのGⅠ競争に限れば
人気薄で勝って波乱を演出するということは今までのところないということです。
しかし、これには名手武豊騎手だからこその理由があると思います。
今でこそ外国人騎手や地方出身騎手そして若手騎手の台頭もあり武豊騎手騎乗というだけでの過剰人気は以前に比べて少なくなったように思いますが、
武豊騎手の全盛期には3年連続で200勝を達成したり連対率も4割近いことがざらでした。
当時を思い出すと他の騎手が乗っていればそれほどの人気にならない馬でも武豊騎手騎乗というだけで過剰人気となることはよく見受けられたと思うのです。
つまり、本来の馬の実力よりも人気が見込まれていた馬がたくさん存在し、その状況でも武豊騎手は結果を出してきたと言えるかと思います。
GⅠにおける結果も元々強い馬は武豊騎手騎乗でしっかりと本来の実力を発揮し、実力的に勝つ可能性がある馬は武豊騎手騎乗で人気が過剰となり
武豊騎手騎乗でも人気がない馬というのはそもそもの実力がG1に勝つ可能性が低い馬だったということが、先ほどの5番人気以下での勝利なしに
繋がるのではないでしょうか。
個人的にはGⅠで穴をあけるのは外国人騎手やベテラン騎手が多いと思っています。
そして現在ではルメール騎手やデムーロ騎手が人気過剰になっているように感じます。
今までのデータ的にはJRAのGⅠ競争において武豊騎手が5番人気以下なら単勝は買わなくても良い!
つまりは狙うなら単勝1番人気から4番人気まで
とも言えそうですが、
今後は大ベテランとなり外国人騎手が過剰な人気を集める中で名手武豊騎手の人気薄での勝利、波乱の演出も
私個人としては見てみたいですし期待しようと思います。
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