興味深いデータを見つけました。
菊花賞を制し、26日に滋賀県の吉澤ステーブルWESTに放牧に出されたキセキ(牡3歳、栗東・角居)が、ジャパンC(11月26日・東京)参戦を視野に入れていることが分かった。
香港ヴァーズへの招待が届いたことを受け、角居師が「オーナーには行ってもいいとは言われているが、まずはジャパンCを目標につくっていこうと思います」と語ったもの。「間に合わなければ予定を延ばして」と馬の状態を見ながら決定していく方針だ。
以上、デイリースポーツよりhttps://www.daily.co.jp/horse/2017/10/27/0010679467.shtml
これに対してネット上では
「菊→JCは死のローテ」
「年内休養にした方が良い。馬がかわいそう」
「有馬までゆっくりしてほしい」
と言った、声を目にしました。
その多くは
不良馬場の菊花賞で激走を見せた馬への
体調を心配する声が多かったように思います。
特にキセキに関しては将来が楽しみな馬
ここで無理をしないことが1番だと思います。
その上で、過去20年の菊花賞馬の
ローテーション別の成績を調べてみました。
年-馬名-次走 着順
※(カッコ内)は古馬になってからのGⅠ勝利数です。
2006ソングオブウインド 香港ヴァーズ4着(0勝)
「菊花賞→JC」
2000エアシャカール JC14着(0勝)
2004デルタブルース JC3着(豪州1勝)
2008オウケンブルースリ JC5着(0勝)
過去20年では出走頭数そのものが少ないとはいえ
古馬になってからG1勝ちがあるのは
メルボルンC(豪州)を勝ったデルタブルースのみ
「死のローテ」と言われているのがわかる気がします。
「菊花賞→年内休養」
1997マチカネフクキタル 年内休養(0勝)
2003ザッツザプレンティ 年内休養(0勝)
2007アサクサキングス 年内休養(0勝)
2010ビッグウィーク 年内休養(0勝)
2013エピファネイア 年内休養(1勝)
2014トーホウジャッカル 年内休養(0勝)
菊花賞勝ちの後、年内休養だった場合は
古馬になってG1を勝ったのは
2014JCを勝ったエピファネイア1頭のみ
「死のローテ」より酷いと言えそうです。
「菊花賞→有馬記念」
1998セイウンスカイ 有馬4着(0勝)
1999ナリタトップロード 有馬7着(0勝)
2001マンハッタンカフェ 有馬1着(1勝)
2002ヒシミラクル 有馬11着(2勝)
2005ディープインパクト 有馬2着(4勝)
2009スリーロールス 有馬中止(0勝)
2011オルフェーヴル 有馬1着(2勝)
2012ゴールドシップ 有馬1着(3勝)
2015キタサンブラック 有馬3着(4勝)10/28現在
2016サトノダイヤモンド 有馬1着(0勝)10/28現在
菊花賞から有馬記念というローテが
古馬になってからの活躍馬を多く輩出している
王道ローテと言えそうです。
キセキに関しては
条件戦とはいえ新潟でキレる脚を見せており
適性としては有馬記念よりJCという陣営の
判断なのかもしれません。
しかし菊花賞まで年内7戦走っており
しかも菊花賞は相当にタフなレース
やはり体調が心配されます。
記事内では”馬の状態を見ながら決定していく方針”
とありますので
まずは無理をしないことが1番
過去のデータからは
可能であれば次走は有馬記念で
偉大な名馬への道を歩んで欲しいと思います。
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